極めるのも難しいが、程よさを追求するのも難しい。
当店の親子丼セットは最安値の時で税込880円で提供していた。サラダ小鉢をオレンジなどのフルーツにしただけで、今と大差ない内容だった。それは、デフレ時代突入と煽られた時期で、お隣のドンキーさんでも破格の価格設定をスタートした時期だった。この価格が程よくないのは確かで、全てにおいて極めていなかったのである。
献立の内容は仕入れ値の安さを追求し、価格も分かりやすさを追求し税込表示。ただ味の部分だけは過去からの感覚を重視した。今にして思えば、味に関わる仕入れや分量を弄らなかったのが今日まで商売を続けていられる源となったのだが、デフレ追求というミッションを考えると、いかにも中途半端な方策だったと思う。その上、零細企業においてはデフレを追求する事自体が間違っていたのです。
粗利を圧迫し、売れても売れても現金が残らない愚策にも、良い面があり、名前が売れたり、顧客数も爆発的に増えた。
ここから、じわりじわりと価格を上げてきたのです。お客様のリピート率を満足度と考え、決算書の粗利を見ると、やっと程良い価格に近づいた様な気がします。
そして本題とは離れますが、人件費をパートアルバイトに半分以上頼る業態としては、毎年の最低賃金アップは世の中の情勢に合っているのか?また、平成から続く消費税のアップと平均賃金の停滞、そしてデフレ。当店にとっては程よく無い状況です。
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